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anbxはこう考える
Astariskを元に独自機能を加えたIP電話システムを利用しているのはとても興味深いです。
Asteriskとは、米ディジウム社のマーク・スペンサー社長が開発したIP-PBXのソフトウエアです。オープンソースなのでソフトウェアのソースコードが公開されており、誰でも加筆修正することが可能です。
IP-PBXは独自のハードウエアで提供されるものと、ソフトウエアで提供されるものとがあります。どちらの場合にもハードを開発した会社、またはソフトを開発した会社にしばられてしまい、基幹システムやCTS(Call Tracking System)というアプリケーションとの連携機能を第3社のベンダーが作り込むことは非常に難しい世界でした。それだけPBXの世界は閉じられていたとも言えます。各メーカのPBXは、簡単に言うと独自のプログラムで動いています。そのインターフェースは、企業秘密であり、公開される物ではありませんでした。
だから、A社のPBXには、A社の電話端末しか接続出来ません。
ただアプリとの連携に関しては、ミドルウェアという概念で、インターフェースを公開する方法が既存のやり方としてポピュラーな方法でした
そのため、各メーカは、独自に開発に開発を重なるため、PBXは非常に高価なものになりがちでした。接続するチャネル数や内線数によっても値段は変動するのですが、高い物では1000万円以上するものもあります。これはPBXだけの値段ですので、実際に電話が使える形にするためには回線やGW、電話機、それに伴う工事等々が入りますのでさらに値段がかかってしまいます。しかしこのAstariskはオープンソースであるので、ソフトは無料で手に入りますし、動かすことができるサーバースペックも非常に軽量ですので、極端な事を言えば自作サーバーでとても安価に動かすことができます。
このAstariskをはじめとして今後IP電話市場は大きく変わっていくのかもしれません。CTI(Computer Telephony Integrator)という言葉がありますが、電話とインターネットが統合されるだけでなく、融合され、今までになかった価値を提供できる時代がくるのかもしれません。
ただ、オープンソースのプラグラム仕様でどこまで、音声という非常にある意味やっかいな(主観的な)音の世界に踏み込めるのか?少し疑問に残るところではあります。
ある意味PBXは完成された機械です。安定して稼働します。UPSも積まずに、バッテリーをしょっている機種もあります。電話機は、PBXから給電されるため、ACアダプタも必要ありません。そのため、PBXにUPSを積めば、まず電源系統の工事をする必要がなかったとも言えます。
また電話会議等で利用する3者間・4者間通話等の高度な機能がどこまで開発可能になるのか。
日本で良く利用されているパーク保留機能がどこまで出来るのか?
等々
細かいことを考えると切りが無いので、やめますが、ある意味楽しみで期待を持てる分 それがどれほどの完成度で出来るのかがとても興味深いです
Linuxが出た当時、誰もがここまで普及することを想像しえたでしょうか。
利便性と汎用性。そしてオープン性。こういった要素がAstariskを始めとして、IP-PBXがどうなっていくのか?とても興味深いですし、これからも動向を追っていきたいと思っています
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