仮想内線とは、仮にPBXに着信するところ(内線)を言います。
何故仮想内線が必要になるのか?
これは逆に仮想内線がない場合にどうなるのかを考えると分りやすくなります。
仮想内線がないと全ての電話はいきなり実内線に着信してしまいます。
これでは、営業時間外のためガイダンスを流したいとか、日本語をご希望の方は1を、英語対応をご希望の方は2をと言った選択や時間帯等に応じた制御をすることが出来なくなります。
そのため
仮想内線に一次的に着信させて、時間外ガイダンスを流したり、プロンプティング(DTMF)を取得して、制御をしたりする必要が出てきます。
(これはあくまでPBX内部におけるプログラム処理を実施しています。)
PBXにおいてプログラム処理をするのに、実内線まで電話を落としてしまうと、処理が出来ないため仮に着信させるところが必要になります
これが仮想内線です。
現在の交換機(PBX)にはほとんど仮想内線機能をつけています。
仮想内線の役割としては、以下のような機能を果たしています。
① PBX内におけるCall制御処理をするため、一時的に着信させて処理を行う。
例)ガイダンスを流す・時間帯別制御を実施する
② ダイヤルイン番号を識別し、割り当てのそれぞれのボタンを鳴動させて、電話を取る。
③ ダイヤルイン番号を識別し、そのままIVRへ渡す。(金融系のコールセンタでよく利用されている方法です)
④ その他
仮想内線を設定することで、PBXの設定におけるCall制御が自由に容易になることから広く仮想内線は利用されています。
仮想内線における呼び方はメーカにより変わる場合があります
(意味的にはだいたい同じです。機能的には各メーカ毎に出来る機能に差があります)
AVAYA VDN (Vector Directory Number)
NEC aspire 仮想内線
等々
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