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「緊急通信システムにIP技術の導入を」:米ハリケーン被害の教訓
anbxはこう考える
IPネットワークのとても有益な使用方法だと思います。
この記事にあるIP電話の活用方法は非常にIP電話の特性を活かしたものとなっています。
1. テキストメッセージングによる911番通報が可能
2. 緊急通報受付所自体が被害にあった場合等かかってきた緊急電話を別の地域の緊急通報受付所に転送が可能
3. 同じ地域にある別の緊急通報受付所や地元の警察や消防と情報資源を共有が可能
4. 緊急コールセンターの運営費が削減可能
これらの有効性を活かして、他の通信手段と共にIP電話を活用することは今後より一層求められてくると思います。
緊急時に備えて通信手段を多くもつことは非常によいことです。IP電話だけに頼るのでもなくて、従来のアナログ電話、携帯電話網等と同様に、1手段としてIP電話が使用されることが、どんな状況下でも人と人がお話ができるようになるのだと思います。
おそらく今後こういった災害時等の異常事態に備えたネットワーク構築や通信手段についてもIPの活用が検討されてくるのではと考えております。日本では災害時対策(Disaster Recovery)という概念がそこまで重要視されていないことを感じます。最近報道された新潟地震や大雪の被害でも、まだまだ国や地方自治体にお任せの雰囲気が強いと感じました。
今後は今回の記事のような改善施策を国や地方自治体から民間に業務を委託する等のビジネスが台頭するかもしれません。それこそ国会予算で、災害対策ネットワーク構築という仕事が民間に任されるようになるかもしれません。
また、去年大規模な被害をもたらしたハリケーン『カトリーナ』では、wikipediaというWEBサイトが非常に役に立ちました。どのニュースメディアよりも先に、実際に被害を受けた市民の方々が体験談や被害の詳細を追記していきました。この被害状況が逐一わかるWEBサイトが世界中で閲覧され、災害救助支援等にとても役に立ったそうです。
弊社ではWEBとIP電話の連携を考えています。例えば上記のWEBサイトに緊急コールセンターの電話番号が記載されており、その電話番号をクリックすることで電話をかけることができたら便利だと思いませんか?WEBサイトを、情報を得る閲覧ツールとしてとらえるのではではなく、すぐに行動を起こすことができる情報基盤と考えると、IP電話の活用方法も幅が広くなってくると思っています。
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