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おすすめの本「あかね空」
anbxはこう考える
またおすすめの本を書きたいと思います。
この作品は、京都から江戸に上ってきた豆腐職人のお話です。深川の東京下町における人情風情がとても良く出ている作品です。
昔の江戸時代の長屋に住まうということがどういうことなのか?
とてもよくわかります。
今度映画化されるそうです。主演は、今風林火山のかんすけ役の内野聖陽さんで、また風林火山のかんすけとは違った魅了をしてくれるのではと期待しています。
江戸の深川で、飾り気もなく、毎日絹ごし豆腐を作る強さ。
当時の江戸は、固い豆腐で、なかなか絹ごしのやわらかい豆腐は受け入れてもらえなかったそうです。
そこから評判を得て、お客様を増やして。表通りに店を構えて。
この物語はそんなストーリーです。
地道な毎日を一生懸命に生きてきた職人さんの心意気が、息吹まで伝わるそんな良い作品です。
小説の中の一説でこんな言葉がありました。
息子が亡くなった父を思って言うシーンなのですが
「おとっさんは、京都に帰ることもなく、深川で死んでしまった。それが幸せだったのか・・」
京都から江戸に出てきて、ただ毎日やわらかい絹ごし豆腐を作り続けた日々。
それに何の価値があるのか。
その毎日豆腐を作ってきたことに生きる意味があるということを暗示しているようで、何か僕自身が励まされた気がしています。
今日も地道な作業をがんばろうって。そう思いました。
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